パソコン修理サービス神戸三宮店です。
パソコンを使用していると、予期せぬトラブルに見舞われることがあります。
当店でも非常に多くのお客様からご相談いただくのが、「昨日まで普通に使えていたデスクトップパソコンが、今日になって突然起動しなくなった」という症状です。
電源を入れてもWindowsが立ち上がらず、画面には「Boot Device Not Found」や「Reboot and Select proper Boot device」といった黒い背景に白い文字のエラーメッセージが表示され、一切進むことができません。
この状態は、パソコンに内蔵されているデータ保存用のメインストレージ、すなわち「SSD(ソリッドステートドライブ)」が突然認識しなくなっている可能性が極めて高い状態を示しています。
特に近年普及している高速なM.2 NVMe SSDなどでは、このような症状が前触れもなく突然発生することがあります。
大切なデータが入っているだけに、パニックになってしまう方も多いでしょう。
今回は、デスクトップパソコンでSSDが突然認識しなくなった場合に、まず確認すべき「BIOS」の見方と、ご自身で試すことができるデスクトップ特有のハードウェア的な解決策「刺す場所を変える」というテクニックについて、当店が徹底的に解説いたします。
デスクトップPCでSSDが突然認識しなくなる3つの主な原因
SSDが突然パソコンから認識されなくなる原因は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
それぞれの原因を理解することで、適切な対処方法が見えてきます。
SSD自体の物理的な故障や寿命(物理障害)
SSDは、従来のHDD(ハードディスクドライブ)のようなモーターや磁気ディスクといった物理的な駆動部分を持たないため、衝撃には強いという特徴があります。
しかし、データを記録する「NANDフラッシュメモリ」には書き込み回数の上限(TBW)があり、寿命を超えると突然データにアクセスできなくなります。
また、データの読み書きを司令する「コントローラーチップ」が熱暴走や予期せぬ電気的なショートによって破損してしまうと、ある日突然、完全に起動不可になってしまいます。
マザーボード側のスロット不良・接触不良
デスクトップパソコンを長期間使用していると、ケースの内部にホコリが蓄積したり、冷却ファンの微細な振動がマザーボードに伝わり続けたりします。
これが原因で、SSDとマザーボードを繋ぐ接点(金色の端子部分)に接触不良が生じることがあります。
また、マザーボード上の特定のスロット(差し込み口)の回路だけが局所的に故障してしまうケースや、大型グラフィックボードの重み、PC内部の熱による基板のわずかな歪みが原因で通信が途絶えてしまうことも珍しくありません。
BIOS/UEFIの設定トラブルやシステム側の問題
マザーボード上の設定を保持しているボタン電池(CMOS電池)が寿命を迎えたり、冬場に発生しやすい静電気などの影響を受けたりすることで、パソコンの根本的なシステムである「BIOS(またはUEFI)」の設定が狂ってしまうことがあります。
物理的にはしっかり接続されていて、SSD自体も故障していないにもかかわらず、システム側が「SSDは接続されていない」と誤認してしまう状態です。
まずは「BIOS」画面でSSDが認識されているか確認しよう
トラブルが発生した際、闇雲にパソコンの内部を触るのは危険です。
まずは落ち着いて、パソコンのシステムが根本的にSSDをどう認識しているかを「BIOS」画面で確認しましょう。
BIOS画面の起動方法
パソコンの電源を入れ直したら、すぐにキーボードの「Delete」キー、または「F2」キーをトントントンと連続して押してみてください。
※自作PCやBTOパソコンの場合はDeleteキーが主流ですが、メーカー製PCの場合はF2やF10など異なる場合があります。起動直後の画面の端に「Press DEL to enter Setup」などと一瞬表示される文字を確認してください)。
成功すると、普段のWindowsの画面ではなく、英語のメニューが並んだ画面、あるいはグラフィカルなメーターが表示された管理画面(UEFI)が立ち上がります。
BIOS画面での具体的な確認ポイント
BIOS画面が開いたら、「Storage(ストレージ)」「Boot(起動メニュー)」「System Information(システム情報)」などの項目を探して開いてみましょう。
そこに、搭載しているはずのSSDのメーカー名や型番(例:Samsung、WD、Crucialなど)、および容量がしっかりと表示されていれば、パソコンのハードウェアとしてはSSDを無事に認識できています。
この場合は、Windowsのシステムファイル(ブート領域)の破損など、ソフトウェア側のトラブルである可能性が高いです。
一方で、SSDの項目が「Empty(空)」「Not Present」「N/A」などとなっており、お使いのSSDの名前が一切表示されない場合は、パソコン本体が「SSDが物理的に繋がっていない」と判断しています。これが「BIOSでも認識しない」という非常に厄介で深刻な状態です。
BIOSで認識しない時の有効な解決策:PCIeの刺す場所を変える
BIOSでSSDが認識されていないからといって、「SSDが完全に壊れた」と断定するのはまだ早いです。
デスクトップパソコンの最大のメリットである「拡張性の高さ」を活かしたアプローチがあります。
それが「PCIe(およびM.2)の刺す場所を変える」という方法です。
なぜ「刺す場所を変える」と認識が復活することがあるのか?
近年のデスクトップPCのマザーボードには、グラフィックボードなどの拡張カードを刺す「PCIeスロット」や、M.2 SSDを直接刺し込む「M.2スロット」が、それぞれ複数用意されていることが一般的です。
特定のM.2スロットにホコリが入り込んで接触不良を起こしていたり、マザーボード内部の通信レーン(データの通り道)に一時的な不具合が発生している場合、別の空いているスロットに刺し直すだけで、あっさりと正常に認識されるようになることが多々あります。
また、SATA接続のHDDやSSDを増設した際に、内部の通信帯域を共有しているM.2スロットが無効化されてしまうという「仕様上の競合」が起きることもあります。
この場合も、SSDを別のスロットに移動させることで競合を回避し、解決に至るケースがあります。
デスクトップPCならではの拡張性を活かす
もし、お使いのマザーボードにM.2スロットが1つしかない場合や、すべてのM.2スロットが故障している疑いがある場合でも、諦める必要はありません。
市販されている数千円程度の「M.2 to PCIe変換アダプタ」を使用するという裏ワザが存在します。
このアダプタにM.2 SSDを取り付け、グラフィックボードの下などにある空きの「PCIeスロット(PCIe x4以上の長さを持つスロット)」に刺し込むことで、マザーボードのM.2スロットを経由せずに直接PCIeレーンからSSDを認識・動作させることが可能になります。
PCIeの刺す場所を変える際の具体的な手順と注意点
パソコンの蓋を開けて内部のパーツを直接触る作業は、一歩間違えると他の正常なパーツまで破壊してしまうリスクが伴います。
以下の手順と注意点を厳守し、慎重に作業を行ってください。
必ず電源ケーブルを抜き、完全に放電させる(静電気対策)
作業を開始する前に、必ずパソコンをシャットダウンし、背面のコンセントから電源ケーブルを完全に抜いてください。
その後、パソコンの電源ボタンを数回カチカチと空押しし、マザーボード内のコンデンサに残っている電気を完全に放電させます。
また、作業前にはドアノブなどの金属に触れて、ご自身の体内に溜まった静電気を逃がしておきましょう。
静電気は、デリケートなPCパーツを一瞬でショートさせる見えない脅威です。
グラフィックボードとの干渉と取り扱いに注意
M.2スロットや空きのPCIeスロットは、巨大なグラフィックボードのすぐ下や裏側に配置されていることがよくあります。
作業スペースを確保するためには、グラフィックボードを一度取り外す必要があるかもしれません。
グラフィックボードを引き抜く際は、スロットの根本にあるロックピン(ツメ)をしっかりと押し込んで解除してください。
ロックを外さずに無理やり引き抜くと、マザーボード側のスロットが根元からへし折れてしまい、パソコンが全損する大惨事になります。
極小ネジの紛失とヒートシンクの扱いに要注意
M.2 SSDを固定しているネジは非常に小さいため、誤ってマザーボードの奥深くや電源ユニットの中に落としてしまうと大変です。
先端が磁石になっている精密ドライバーを使用し、慎重に取り外しましょう。
また、SSDに熱対策のためのヒートシンク(金属の板)が装着されている場合は、取り外す際に熱伝導シート(サーマルパッド)を破らないよう、ゆっくりと丁寧に剥がしてください。
それでもSSDが認識しない場合は?
スロットの刺し場所を変えても、ボタン電池を抜いてCMOSクリア(BIOSの完全初期化)を行っても、やはりBIOS上でSSDが認識しない場合……。
残念ながら、SSDのコントローラーチップや基板そのものが物理的にショートし、完全に故障している可能性が極めて高い状態です。
この状態に陥ると、市販されているデータ復旧ソフトなどは一切役に立ちません。
焦って何度もパソコンの電源のオンオフを繰り返すと、内部のデータが保存されているメモリチップにまで深刻なダメージが進行し、二度とデータが取り出せなくなってしまいます。
トラブル解決からデータ復旧まで、神戸三宮店にお任せください!
「パソコンの蓋を開けて精密機器を触るなんて、怖くて自分にはできない」
「PCIeの刺す場所を変えてみたけれど、結局直らなかった」
「パソコン本体は買い替えてもいいから、とにかく中に入っている大切な仕事のデータや家族の写真だけでも取り出したい!」
そのようなお悩みを抱えた際は、ご自身で無理に作業を続けて状態を悪化させてしまう前に、
ぜひパソコン修理サービス神戸三宮店にご相談ください。
当店では、デスクトップパソコンの複雑な内部構造を熟知したプロの専門スタッフが対応いたします。
専用の診断ツールと豊富な検証用パーツ(テスト用マザーボードや正常なSSDなど)を用いて、原因がマザーボード側にあるのか、SSD側にあるのかを迅速かつ正確に切り分けます。
もしマザーボードの故障であれば修理や交換のご提案を、SSDの重度な物理障害であれば、高度な設備を持つ提携データ復旧ラボと連携し、諦めかけていた大切なデータの救出を全力でサポートいたします。
当店は神戸三宮の各線駅からアクセス良好の場所にございます。
重たいデスクトップパソコンを店頭までお持ち込みいただくのが難しい場合は、出張修理や郵送での修理にも対応しております。
初期診断やお見積もりは随時受け付けておりますので、パソコンが突然動かなくなってしまったら、一人で悩まずにまずはお気軽にご相談ください。
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