【三宮のパソコン修理】ノートパソコンが「カイロ」のように熱い…それは危険信号です!

PCトラブル

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神戸の街も本格的な冬を迎え、六甲山からの風が冷たく感じる季節になりました。 オフィスやご自宅では暖房をつけて過ごされている方も多いと思いますが、ふと手元にあるノートパソコンに触れたとき、こんな風に思ったことはありませんか?

「あれ? 暖房のせいじゃなくて、パソコン自体がものすごく熱い?」

キーボードを打つ指先が汗ばむほどの熱気。 膝の上に乗せていると、低温火傷しそうなくらいの温度。 そして、内部からは「ブォォォーー!!」という、離陸直前の飛行機のようなファンの爆音。

「冬だし、暖かいからちょうどいいか」 なんて冗談を言っている場合ではありません。

もし、あなたのノートパソコンが「触っていられないほど熱い」のであれば、それはパソコンが発している「命の危険を知らせるSOS」です。 この状態を専門用語で「熱暴走(サーマル・ランナウェイ)」と呼びます。

人間が40度の高熱を出したらすぐに入院するように、パソコンも異常な高温状態が続くと、脳みそであるCPUが焼き切れたり、バッテリーが膨張して破裂したりと、取り返しのつかない大事故に繋がります。

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そもそも、なぜパソコンは熱くなるのか?

パソコンの中には、CPU(中央演算処理装置)という頭脳が入っています。 私たちがマウスを動かしたり、YouTubeを見たり、Excelで計算したりするたびに、CPUは猛烈なスピードで電気信号のスイッチを切り替えています。 この時、電気抵抗によって必ず「熱」が発生します。

正常なパソコンであれば、この熱を「ヒートシンク」という金属の板に吸わせ、そこに「冷却ファン」で風を当てることで、外部に逃がしています。 つまり、「発熱」と「冷却」のバランスが取れている状態です。

しかし、「異常に熱い」パソコンは、このバランスが崩壊しています。 「冷やす力」が「発熱する力」に負けているのです。 では、なぜ冷やす力が落ちてしまうのでしょうか。犯人は主に3人います。

犯人その1

最悪の妨害工作員「ホコリ」 これが原因の8割を占めます。 ノートパソコンのファンは、掃除機のように外の空気を吸い込んでいます。当然、空気中のチリやホコリ、ペットの毛なども一緒に吸い込みます。 長年使っていると、排気口の内側にある金属のフィルター(フィン)に、ホコリがフェルト生地のように分厚く詰まってしまいます。 こうなると、ファンがいくら全力で回っても、風の出口が塞がれているため、熱風が外に出られません。 熱は内部にこもり続け、パソコンはオーブントースターのような状態になります。

犯人その2

寿命を迎えた「CPUグリス」 これは意外と知られていない原因です。 CPUと金属の冷却装置(ヒートシンク)の間には、熱を効率よく伝えるための「熱伝導グリス」というクリーム状のものが塗られています。 新品の時は柔らかいこのグリスですが、3年~5年ほど経つと、熱で劣化して水分が飛び、カピカピのセメントのように硬化してしまいます。 さらに劣化が進むとひび割れ、そこ空気の層ができてしまいます。空気は熱を伝えにくいため、CPUで発生した熱が冷却装置に移動できなくなります。 「ファンから出る風は冷たいのに、本体の中心部だけ異常に熱い」という場合は、このグリス劣化が濃厚です。

犯人その3

過酷な「使用環境」 パソコンをどこで使っていますか? ベッドの上の布団、毛足の長いカーペット、あるいはこたつの上。 これらはノートパソコンにとって「窒息」を意味します。 多くのノートパソコンは、底面から空気を吸い込む構造になっています。柔らかい布の上で使うと、自重で沈み込み、吸気口が完全に塞がれてしまいます。 人間で言えば、口と鼻を塞がれて全力疾走させられているようなものです。熱くなって当然です。

「熱い」を放置すると起きる怖いこと

「熱いくらいなら我慢すれば使える」と思っていませんか? 実は、熱暴走が引き起こす被害は、熱さだけではありません。

  1. パソコンが激重になる(サーマルスロットリング) 最近、パソコンの動作が遅くないですか? CPUは、温度が危険域(90度~100度)に達すると、自らを守るためにわざと性能を半分以下に落とします。これを「サーマルスロットリング」と言います。 動画がカクつく、文字入力が遅れる、アプリが固まる。これらは熱による性能制限が原因かもしれません。
  2. 突然電源が落ちる(強制シャットダウン) 性能を落としても温度が下がらない場合、CPUは「これ以上は燃える!」と判断し、問答無用で電源をブツンと切ります。 作成中の書類も、保存していないデータも、一瞬で消え去ります。また、HDDが動いている最中に電源が切れると、HDD自体が壊れてデータ復旧不可能になることもあります。
  3. バッテリーの膨張と発火 ノートパソコンのリチウムイオンバッテリーは熱に非常に弱いです。 高温環境にさらされ続けると、バッテリー内部でガスが発生し、パンパンに膨らみます。 膨らんだバッテリーはタッチパッドやキーボードを破壊するだけでなく、最悪の場合は発火事故につながります。

やってはいけない!間違った冷却方法

「冷やせばいいんだろ?」と、自己流で対策をするのはちょっと待ってください。 良かれと思ってやったことが、パソコンにトドメを刺すことがあります。

NG行動:氷や保冷剤を当てる 「熱いおでこに氷嚢」の感覚で、パソコンの底面に保冷剤を置く人がいますが、これは絶対にやめてください。 急激に冷やすと、パソコンの内部で「結露」が発生します。冬場の窓ガラスの水滴と同じです。 基板についた水滴がショートを引き起こし、水没故障と同じ状態で再起不能になります。

NG行動:冷蔵庫に入れる 嘘のような話ですが、本当にやる方がいらっしゃいます。 これも結露の直行便です。絶対におやめください。

NG行動:エアダスターを排気口から吹き込む ホコリを飛ばそうとして、風の出口(排気口)から強力なエアダスターを噴射するとどうなるか。 出口付近に溜まっていたホコリの塊が、逆にファンの奥深くに押し込まれ、ファンの羽に挟まって回転を止めてしまうことがあります。 ファンが止まると、数分で熱暴走して終了です。

正しい対処法とプロのメンテナンス

では、どうすれば安全に温度を下げられるのでしょうか。

自宅でできること まずは、硬い机の上で使うこと。 そして、市販の「ノートパソコンスタンド」や、なければ消しゴムなどを四隅に挟んで、底面に空間を作ってあげてください。これだけで空気の流れができ、数度は温度が下がります。 また、掃除機のノズルを「吸気口(底面)」に当てて、優しく吸い出すのは有効です(排気口から吸ってもあまり意味がありません)。

プロに任せるべき「オーバーホール」 根本的に解決するには、分解が必要です。 私たち「パソコン修理サービス 神戸三宮店」では、熱トラブルに対して以下のような徹底的なメンテナンスを行います。

  1. 完全分解クリーニング 裏蓋を開け、ファンとヒートシンクを取り外します。 外からは見えない場所にびっしりと詰まった「ホコリの壁」を、ピンセットとブラシで完全に除去します。
  2. 高級熱伝導グリスへの塗り替え カピカピになった古いグリスを無水エタノールで綺麗に拭き取り、熱伝導率の高い「シルバーグリス」や「ナノダイヤモンドグリス」に塗り替えます。 これだけで、CPU温度が10度~20度も下がることがあります。
  3. ファンの交換 長年の熱で軸が歪んだり、異音がするファンは、新品の部品に交換します。

まとめ

ノートパソコンが異常に熱いというのは、パソコンが「息ができない!」と苦しんでいるサインです。 人間もマスクをしたまま全力疾走し続けることはできませんよね。パソコンも同じです。

「最近、ファンの音がうるさいな」 「キーボードが熱くて不快だな」

そう感じたら、それは故障の手前のイエローカードです。 完全に壊れてしまう前に、ぜひ一度、メンテナンスをご検討ください。

三宮駅からすぐの当店では、お買い物やお食事のついでに立ち寄れる無料診断を行っています。 中を開けてみて、「うわっ、こんなにホコリが!」と驚かれるお客様が後を絶ちません。 クリーニングをした後のパソコンは、驚くほど静かで、ひんやりとしていて、そして動作もサクサクになります。

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