三ノ宮から徒歩2分のパソコン修理店「パソコン修理サービス」です!
神戸の街も冬の装いとなり、ルミナリエやクリスマスイベントで賑わう季節ですね。 三宮周辺のおしゃれなカフェで、温かいコーヒーを飲みながらノートパソコンを広げている学生さんやビジネスマンの方をよくお見かけします。
そんなスマートな時間を過ごしている時、あるいは重要な会議のプレゼン直前、突如として「あの悲劇」は起こります。
「あれ? カーソルが動かない…」
指でタッチパッド(トラックパッド)をなぞっても、画面の矢印はピクリともしない。 クリックしても反応がない。 まるでパソコンが凍りついたかのような静寂。
もし、手元にマウスがあればなんとかなります。しかし、ノートパソコンの利点は「マウスなしでも使えること」。マウスを持ち歩いていない時にこの症状が出ると、事実上、パソコンは「ただの光る板」と化してしまいます。
「壊れた!? 修理代いくら!?」 「再起動しても直らないんだけど!」
焦る気持ち、痛いほど分かります。 ですが、ちょっと待ってください。タッチパッドが反応しない原因は、故障だけではありません。 実は、「うっかりミス」や「設定のいたずら」である可能性が半分以上なのです。
これを読めば、あなたの指先に再びカーソルの自由が戻ってくるかもしれません。
ステップ1:これは故障じゃない!「うっかり無効化」を疑え
タッチパッドが動かないトラブルで、当店に駆け込んでこられるお客様の約3割は、実は「故障していません」。 パソコンには、キーボード入力中に手が当たってカーソルが飛ばないよう、タッチパッドを一時的にオフにする機能がついています。これを無意識のうちに発動させてしまっているケースです。
1. 「Fnキー」の魔法にかかっていませんか? キーボードの一番上、「F1」〜「F12」のキーを見てください。 その中に、「タッチパッドの絵(四角い枠に指が描いてあるもの)」や、「タッチパッドに斜線が入っている絵」が描かれたキーはありませんか? メーカーによって異なりますが、多くの機種では「Fnキー」を押しながら、その「ファンクションキー(F5やF6など)」を押すことで、タッチパッドのON/OFFが切り替わります。
「ゴミを取ろうとしてキーボードを拭いた時に押しちゃった」 「子供が適当に押していた」 これが一番多い原因です。まずはこれを試してください。画面に「Touchpad ON」などの表示が出れば解決です。
2. 左上の「小さなライト」や「凹み」 HP(ヒューレット・パッカード)などの一部の機種には、タッチパッドの左上に小さなLEDライトや、ダブルタップ用の凹みがあります。 ここを「トントン」とダブルタップすると、ロックがかかり、ライトが点灯します(オレンジ色など)。 もう一度ダブルタップすると解除されます。知らないと絶対に気づかない罠です。
3. マウスを繋いでいるとオフになる設定 「家でマウスを繋いでいる時は動かないけど、外でマウスを外しても動かない」 あるいは、「マウスを繋いだ瞬間、タッチパッドが死ぬ」 これはWindowsの設定です。 「設定」→「デバイス」→「タッチパッド」の中に、「マウスの接続時にタッチパッドをオフにしない」というチェックボックスがあります。 ここがオフになっていると、USBマウスのレシーバーが刺さっているだけでタッチパッドが無効化されます。 レシーバーを抜いてみて動くなら、この設定が原因です。
ステップ2:Windowsのご機嫌斜め?「設定とドライバ」の確認
物理的なスイッチではなく、内部のソフトウェア(Windows)がおかしくなっているケースです。 特に「Windows Update」の直後などに発生しやすいトラブルです。
1. Windowsの設定で「オフ」になっていないか 先ほどと同じく、「設定」→「デバイス」→「タッチパッド」を開きます。 一番上にある「タッチパッド」のスイッチが、何らかの拍子に「オフ」になっていませんか? これを「オン」にするだけで直ります。 (マウスがないと操作できない!という場合は、キーボードの「Tabキー」と「矢印キー」、「Enterキー」を駆使して操作してください。これぞ裏技です)
2. I2C HID デバイス(ドライバ)のエラー 少し専門的になりますが、タッチパッドを動かす翻訳ソフト(ドライバ)がバグっている可能性があります。
- スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「ヒューマンインターフェイスデバイス」または「マウスとその他のポインティングデバイス」という項目を展開します。
- その中に「I2C HID Device」や「Touchpad」という名前があり、「!」マーク(ビックリマーク)がついていませんか?
- もしついていたら、それを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選び、パソコンを再起動します。
- 再起動すると、自動的に正常なドライバが入り直し、復活することがあります。
3. BIOS(バイオス)画面で動くかテストする これは、故障の原因が「Windows(ソフト)」なのか「本体(ハード)」なのかを見極める、プロ御用達の診断方法です。
- パソコンを再起動し、メーカーロゴが出た瞬間に「F2」キー(またはDeleteキー)を連打します。
- 青や黒の背景に白い文字が並ぶ「BIOS画面(セットアップ画面)」に入ります。
- この画面で、タッチパッドを使ってカーソルが動くか試してみてください。
【BIOS画面なら動く場合】 本体は壊れていません! Windowsのシステム不具合です。ドライバの更新や、システムの復元で直ります。
【BIOS画面でも動かない場合】 残念ながら、ハードウェア(部品)の故障が濃厚です。次のステップに進んでください。
ステップ3:これが怖い!物理故障の3大原因
BIOS画面でも動かない、設定を見直してもダメ。 この場合、パソコン本体のどこかが物理的に壊れています。 特に注意してほしいのが、単なる故障ではなく**「危険な予兆」**であるケースです。
1. 最も恐ろしい原因「バッテリー膨張」 タッチパッドが反応しない、あるいはクリックボタンが「カチッ」と言わず、押し心地が硬い。 そんな症状はありませんか? もし心当たりがあるなら、タッチパッドを真横から見てください。 なんとなく、盛り上がっていませんか?
今のノートパソコンの多くは、タッチパッドの真下に「リチウムイオンバッテリー」が内蔵されています。 バッテリーが劣化すると、内部でガスが発生してパンパンに膨らみます(妊娠現象とも呼ばれます)。 膨らんだバッテリーが下からタッチパッドを強烈に押し上げることで、常に圧力がかかった状態になり、操作を受け付けなくなったり、クリックできなくなったりするのです。
【警告】 この状態で無理やりタッチパッドを押し込んだり、叩いたりしないでください。 バッテリーに穴が空くと、発火・爆発する恐れがあります。 タッチパッドの不調が「バッテリー膨張」によるものである場合、一刻も早い修理(バッテリー交換)が必要です。
2. 内部ケーブルの断線・接触不良 ノートパソコンの内部では、タッチパッドとマザーボード(メイン基板)が、きしめんのような薄いケーブル(リボンケーブル)で繋がっています。 長年の使用による振動や、キーボードを強く叩く衝撃などで、このケーブルが抜けかけたり、断線したりすることがあります。 これは分解してケーブルを挿し直すか、交換すれば直ります。
3. 水濡れによる腐食 「半年前にコーヒーをこぼしたけど、乾かしたら使えたから放置していた」 そんな記憶はありませんか? 液体はタッチパッドの隙間から内部に入り込みやすいです。 こぼした直後は使えても、時間をかけて内部の基板を錆びさせ(腐食)、ある日突然トドメを刺します。 糖分を含んだ液体の場合、タッチパッドの裏側がベタベタになり、センサーが誤作動を起こしていることもあります。
ステップ4:応急処置と、プロに頼むべきタイミング
「原因は分かったけど、今すぐ仕事で使わないといけない!」 そんな時の応急処置と、修理の判断基準をお伝えします。
とりあえずの回避策:USBマウスを使う タッチパッドが死んでいても、USBポートが生きていれば、外付けマウス(有線でも無線でも)を繋げば操作は可能です。 「100円ショップでもマウスは売っています」。 緊急時はとりあえずマウスを買って凌ぎ、仕事が終わってから修理を考えましょう。 また、最近はスマホをPCのタッチパッド代わりにできるアプリ(Remote Mouseなど)もあります。
修理店に持ち込むべきケース 以下の場合は、自力での解決を諦め、私たちのような専門店にご相談ください。
- バッテリーが膨らんでいる(タッチパッドが盛り上がっている)。 危険です。発火リスクがあるため、ご自身での分解は絶対に避けてください。
- クリック感が全くない、または陥没している。 物理的な破損です。部品交換が必要です。
- 液体をこぼした心当たりがある。 内部で腐食が進行している可能性があります。洗浄が必要です。
パソコン修理サービス 神戸三宮店ができること
「設定を見ても分からない」 「バッテリーが膨らんでいる気がして怖い」 「仕事で使うから、即日で直してほしい」
そんなタッチパッドのトラブルでお困りの際は、ぜひ「パソコン修理サービス 神戸三宮店」にお任せください。
当店では、以下のような対応が可能です。
1. 無料診断で「原因の切り分け」 設定の問題なのか、部品の故障なのかを数分で診断します。 「Fnキーが無効になっていただけ」なら、その場で設定を直して解決(場合によっては無料、または格安の作業費のみ)することもあります。
2. 危険なバッテリーの即日交換 膨張してタッチパッドを圧迫しているバッテリーを、安全に取り外し、新品に交換します。 在庫があれば、お預かりしたその日のうちにお返し可能です。 膨らみが解消されると、タッチパッドも嘘のようにスムーズに動くようになります。
3. タッチパッド部品の交換 タッチパッドそのものが壊れている場合でも、機種に合わせた部品を取り寄せて交換修理を行います。メーカー修理よりも安価で、かつデータを消さずに修理できます。
まとめ
タッチパッドは、あなたがパソコンと対話するための大切な「指先」です。 それが動かないということは、単なる不便さ以上に、パソコン内部で何らかの異常(特にバッテリー膨張)が起きているサインかもしれません。
「マウスを使えばいいや」と放置して使い続けると、膨張したバッテリーが破裂したり、他のパーツを壊したりして、修理費用が高額になってしまうこともあります。
三宮でのランチやお買い物のついでに、ふらっと当店へお立ち寄りください。 「ちょっと見てほしいんだけど…」 その一言で、トラブルの原因が判明し、安心して使える日常が戻ってきます。
皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております!





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