【三宮のパソコン修理】「なんで今!?」年末年始にノートPCがおかしくなる“冬特有”の原因と、休みでも諦めない緊急復活術

PCトラブル

三ノ宮から徒歩2分のパソコン修理店「パソコン修理サービス」です!

そんな一年で最も忙しく、かつ重要なこの時期に、絶対に起きてほしくない「事件」があります。 それは、パソコンの故障です。

「年賀状を印刷しようとしたら、パソコンが起動しない!」 「こたつでゆっくり動画を見ようとしたら、画面が真っ暗なまま…」 「大掃除の休憩中にコーヒーをこぼしてしまった」 「久しぶりに実家に帰ってパソコンを開いたら、なんか動きがおかしい」

よりによって、なぜ今!? メーカーのサポートセンターは年末年始休暇に入って電話が繋がらない。 電気屋さんの修理コーナーに行っても「メーカー送りになるので、返却は1月後半ですね」と言われてしまう。 仕事始めに間に合わない、年賀状が出せない、家族の思い出の写真が見られない。

目の前が真っ暗になるとは、まさにこのことです。 この「年末年始のパソコン故障」は、実は単なる不運ではありません。冬という季節特有の環境や、休みの日の使い方が原因で引き起こされる、ある種の「季節病」のようなものなのです。

今回は、そんな絶望的な状況に陥ってしまったあなたのために、年末年始だからこそ起きやすいトラブルの原因と、サポートセンターが閉まっていても自宅でできる「緊急蘇生術」、そしてやってはいけないNG行動を、修理のプロの視点から2000文字以上の特大コラムで徹底解説します。

焦る気持ちをグッと抑えて、まずはこの記事を読んでみてください。 そのパソコン、まだ助かるかもしれません。

年末年始休業のお知らせ

なぜ「年末年始」に限ってパソコンはおかしくなるのか?

「神様なんていない」と思いたくなるタイミングでの故障ですが、実はこれには明確な「物理的な理由」がいくつか存在します。 冬のパソコン故障の三大原因、それは「静電気」「結露」「温度差」です。

  1. 乾燥が生む見えない暗殺者「静電気」 冬場の神戸は乾燥します。
    セーターやフリースを着てパソコンに触れた瞬間、「バチッ!」と痛みが走った経験はありませんか?
    人間にとっては「痛いな」で済む静電気ですが、精密機器であるパソコンにとっては、落雷を受けたのと同じくらいの衝撃です。
    数千ボルトの電圧が一瞬で基板に流れ込み、保護回路が働いて電源をシャットダウンさせたり、最悪の場合はチップを破壊したりします。
    特に、大掃除でホコリが舞っている環境や、厚着をして作業をしている時は要注意です。
  2. 寒暖差が生む水濡れ「結露」 これが一番怖い現象です。
    例えば、暖房の効いていない寒い部屋に置いてあったパソコンを、暖房でポカポカに暖まったリビングに持ち込んで、すぐに電源を入れたとします。
    するとどうなるか。 冷え切ったパソコンの内部(基板や金属パーツ)に、空気中の水分が付着し、水滴となります。冬場、窓ガラスが濡れるのと同じ「結露」です。 この状態で通電すると、内部でショート(短絡)が起き、バチッという音と共にパソコンが死んでしまいます。 「何もこぼしていないのに水没故障した」というケースの正体は、この結露であることが非常に多いのです。
  3. 久しぶりの稼働による「寝起き」の不調 「実家のパソコンを半年ぶりに開いた」というケースでよく起きます。 長期間通電していなかったパソコンは、内部のコンデンサという部品が放電しきっていたり、バックアップ電池が切れていたりします。
    そこに急に電気を流すと、システムがびっくりして(不安定になり)起動に失敗することがあります。
    また、半年分のWindows Updateが一気に始まってしまい、処理落ちして「壊れた」と勘違いしてしまうこともあります。

自宅でできる緊急対処法

メーカーや修理店がお休みでも、諦めるのはまだ早いです。 症状によっては、簡単な操作で復活することがあります。落ち着いて、以下の手順を試してみてください。

電源ボタンを押しても、うんともすんとも言わない ランプも点かない、ファンの音もしない。

完全に沈黙している場合、原因の多くは「帯電(静電気)」です。 パソコン内部に不要な電気が溜まり、安全装置がロックをかけている状態です。

対処法:完全放電(リセット)を行う

  1. パソコンをシャットダウンします(点いていないならそのままでOK)。
  2. ACアダプター、マウス、USBメモリ、プリンターのケーブルなど、繋がっているものを「全て」抜きます。
  3. SDカードやDVDディスクも入っていたら抜きます。
  4. バッテリーが取り外せる機種なら、バッテリーも外します。(最近の薄型モデルは外せないのでそのままで)
  5. 何も繋がない状態で、1分~5分ほど放置します。
  6. 電源ボタンを数回、カチカチと空押しします(内部の電気を逃がすイメージ)。
  7. ACアダプターだけを繋ぎ、電源を入れてみます。

これで「ブォン」と起動すれば、ただの帯電でした。故障ではありません。

電源は入るが、画面が真っ暗なまま ファンは回っているし、ランプも点いている。でも画面にメーカーロゴが出ない。

これは「メモリ」の接触不良か、寒さによる「液晶バックライト」の不調、あるいは「結露」の可能性があります。

対処法:室温に馴染ませてから再起動 まず、部屋の温度を人間が快適に感じるくらい(20度前後)に保ちます。
その部屋にパソコンを置き、電源を入れずに1時間ほど放置して、本体を常温に戻します。 決してストーブの前で炙ったりしてはいけません。
常温に戻ったら、先ほどの「完全放電」を行った上で、もう一度電源を入れてみてください。 寒さで機能低下していたコンデンサやバッテリーが復活し、正常に映ることがあります。

ネットが繋がらない、異常に遅い 「年末年始、家族みんなで動画を見ようとしたらグルグルして見られない」

これはパソコンの故障ではなく、回線の混雑やルーターの不調である可能性が高いです。
年末年始は、エリア全体でネットの利用量が増えるため、回線速度が低下しがちです。

対処法:ルーターの再起動 パソコンではなく、Wi-Fiルーターのコンセントを抜き、1分待ってから差し直してください。 これだけで回線がリフレッシュされ、速度が戻ることがあります。 また、パソコンのWindows Updateが裏で動いていないか確認し、動いているなら終わるまで放置しましょう。

これだけは絶対にやってはいけない「NG行動」

焦っていると、人は普段やらないような無理な行動をしてしまいがちです。 しかし、その行動が「軽傷」を「致命傷」に変えてしまいます。 以下の3つは、修理屋として絶対に止めてほしい行為です。

NG1:ドライヤーやヒーターで温める 「寒いから動かないんだろ?」と、ドライヤーの温風を当てたり、こたつのに入れて温めたりする方がいます。 これは自殺行為です。 急激な温度変化は、内部でさらなる結露を生みます。また、熱に弱いプラスチックパーツやキーボードが変形し、取り返しがつかなくなります。 パソコンは「自然解凍」が原則です。

NG2:何度も電源ボタンを連打する HDD(ハードディスク)搭載機の場合、これをやるとデータが死にます。 起動しようと頑張っているHDDの読み取り針が、強制終了のたびにディスクを傷つけるからです。 一度電源を入れたら、最低でも5分は様子を見てください。画面が真っ暗でも、裏では懸命に修復作業をしているかもしれません。

NG3:知識がないまま「初期化(リカバリ)」をする 「おかしいから初期化すれば直るはず」という安易な判断は危険です。 ハードウェア(部品)が壊れている場合、初期化をしても直りませんし、途中でエラーが出て止まってしまい、今のデータすら取り出せなくなる「文鎮化」のリスクがあります。 データが大事なら、バックアップが取れていない状態での初期化は絶対に避けてください。

年末年始のパソコントラブルを防ぐための予防策

最後に、残りの冬を無事に乗り切るためのポイントをお伝えします。

使わない時は電源を切る、でもコンセントは抜かない デスクトップPCなどは、コンセントを繋いでおくことで微弱な電気が流れ、内部を保温し、湿気を飛ばす効果があります。

加湿器の蒸気を当てない 乾燥対策で加湿器を使うのは良いですが、パソコンの近くに置くと、吸気ファンが水分を吸い込み、内部で結露・ショートします。加湿器からは離して設置しましょう。

飲み物は「左側」か「別のテーブル」へ 右利きの人は、マウスを持つ右側に飲み物を置きがちです。そして、マウス操作で手が当たってこぼします。 コップはパソコンから離れた場所に置くか、蓋付きのタンブラーを使いましょう。これだけで水没事故は防げます。

まとめ

年末年始のパソコン故障は、精神的にも本当に辛いものです。 楽しみにしていた予定が狂い、焦りや不安でいっぱいになるかと思います。

でも、どうか一人で抱え込んで、無理な操作でトドメを刺さないでください。 「電源が入らない」「エラーが出る」 その状態でも、中の大切なデータは無傷で残っている可能性が高いのです。

三宮駅からすぐの当店は、皆様の「困った」に寄り添うために存在しています。 もし、お使いのパソコンが年末年始の魔物に襲われてしまったら。 まずは深呼吸をして、この記事の対処法を試し、それでもダメなら私たちにご相談ください。

新しい年を、笑顔で、そして快適なパソコン環境でスタートできるよう、全力でサポートさせていただきます。 皆様のご来店、ご相談をスタッフ一同心よりお待ちしております。

ご相談は、LINEメールお電話にて承っております。お気軽にご連絡ください!

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