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「Windows 11 にアップグレードしてからSSDが壊れた」「アップデート後、SSDが見えなくなった」など、ここ最近こんな声を耳にすることが増えました。
SNSやフォーラムで話題になり、「Windows 11 がSSDを殺している」とまで言われるほどです。
では、この話は本当なのでしょうか?Windows 11 が直接SSDを壊しているのか、それとも別の要因が絡んでいるのか。
この記事では、最新の報告を整理しつつ、どのような点に注意すべきか、そして安心して使い続けるための実践的な対策を解説します。
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最新報告で分かってきたこと

Phisonコントローラ搭載SSDとファームウェアの問題

複数の報告で、「Phison(ファイソン)」というSSDコントローラを使っているSSDが、Windows 11 の特定のアップデート後に不具合を起こしやすいという声が取り上げられています。
特に問題視されているのは、流通前の試験用・プレビュー用ファームウェア(engineering/pre-release firmware)が搭載されたSSDが含まれていたケースです。
これらのファームウェアは、正式リリース前のテスト段階のもので、全ての環境で十分に安定性や耐久性が検証されていないものがあるという指摘があります。
Windows 11 の更新(パッチ KB5063878など)との関連性
2025年8月頃、Windows 11 のセキュリティ更新 KB5063878 を含む一連のアップデートが導入されたあと、「大容量データの書き込み中にSSDが消える」「SMART 値が読み取れなくなる」「データが壊れる」といった報告が相次ぎました。
これらは主に、SSDが60%以上使用状態にある、または50GB以上のファイル転送を行った際に起きることが多いようです。
Microsoft と Phison の調査結果
Microsoft と Phison の双方が調査を進め、「Windows のパッチそのものがすべてのSSDを壊しているわけではない」という結論を出しています。
特に、小売用(リテール)ファームウェアが適切に載せられているSSDでは、今回の不具合は再現されていないとの報告があります。
つまり、問題が起きているのは、試験段階のファームウェアが入ったものや、使用状況が厳しい環境など限定されたケースである可能性が高いということです。
「壊れる」は誤解?事実と「誤解されやすい点」
この問題を見て「Windows11がSSDを壊す!」と断言するのは、少し急ぎ過ぎかもしれません。ここは整理しておきたいポイントです。
- すべてのSSDが影響を受けているわけではない
- 問題が起きている報告の多くが、「過酷な書き込み」「容量が高く使われている」「古い/非正規ファームウェア」など、負荷や使用条件が厳しい状況下である
- データが完全に失われたとは言えないケースもあり、多くは再起動で復帰した、または修復可能な状態であったものが含まれる
- ソース(パッチやファームウェアのバージョン、SSDの型番など)が明確でない報告も多く、ユーザー自身の使用環境の影響が大きい
つまり、「Windows 11 が直接SSDを破壊する魔物だ」というより、「一部の条件下で既存の弱点を露呈しやすくなる」というのが現状の理解です。
SSDが壊れやすくなる使い方・条件

以下のような使い方や条件が揃うと、問題が起きやすいと報告されています。
- SSD容量の使用率が高い
60%以上、特に70〜80%を超えて使っていると、内部での書き込み処理(特にキャッシュやバッファ)が負荷を受けやすくなります。 - 大容量ファイルの連続書き込み
50GBを超えるようなファイル転送を頻繁に行う環境では、SSDのキャッシュやバッファが追いつかず、不安定になる報告があります。 - ファームウェアやドライバが古い
SSDコントローラのファームウェアやBIOSが最新でないと、不具合やパフォーマンス低下、データ消失の原因になりやすい。 - 冷却が不十分
SSDが熱を持つとパフォーマンスが下がる「サーマルスロットリング」が起きたり、物理的な耐久性に影響が出たりすることがあります。放熱設計が弱いノートPCなどは注意。 - 空き容量が少ない / フラッシュセルが劣化している
空きブロックが少ないと、SSD内部の書き込み・消去サイクルが不均衡になり、寿命が短くなる可能性があります。
では、どうすれば「壊れにくく」できるのか?
SSDをできるだけ長く、安全に使うための具体的な対策を紹介します。
- ファームウェアを最新に保つ
公式サイトやSSD管理ツールで、自分のSSDコントローラのファームウェアバージョンを確認し、更新版があれば適用する。 - Windowsアップデートは慎重に確認
特に大きなパッチでは、フォーラムや公式アナウンスを確認して、自分のSSDモデルでの報告がないかを調べる。 - 常に空き容量を確保する
容量が70%を超えるような状態を避け、定期的に不要なファイルを整理する。最低でも10-20%の空きがあれば安心なケースが多いです。 - 負荷の高い書き込みを分散する
大きなファイル転送を分割したり、SSDが過熱しないよう時間を分けて行う。 - 冷却環境を整える
SSDが熱くなりやすいM.2タイプなどは、ヒートシンクを使ったり、PC内部のエアフローを良くする。ノートPCでは底面の通気を妨げないようにする。 - SMARTツールで健康状態を定期チェック
Windowsには SSD の健康状態をチェックできるツールや、サードパーティ製のものもあります。警告が出ている場合は早めの対応を。 - バックアップを怠らない
どんなにケアしていても故障は起きる可能性があります。大切なデータは定期的に別のドライブやクラウドにバックアップしておく。
神戸三宮で相談するなら?
もし「Windows 11 アップデート後にSSDの調子がおかしい」「急にドライブが見えなくなった」などのトラブルがあれば、ひとりで悩まず、パソコン修理サービス 神戸三宮店 にご相談ください。
当店では以下のようなサポートを行っています。
- SSD の健康診断(SMART情報取得など)
- ファームウェア・BIOS のバージョンチェック&更新支援
- 適切な冷却対策のアドバイスおよび実作業
- 大容量ファイル運用についての使用アドバイス
- データ復旧・バックアップ相談
経験豊富な技術者があなたの環境をチェックし、具体的にどのように使えば安心かを一緒に考えます。
まとめ
総合して言うと、
- 「Windows 11 が必ず SSD を壊す」というのは誤り。
- 問題が報告されているのは、限定された環境や条件(古いファームウェア・過酷な書き込み・空き容量不足など)が揃った場合が中心。
- 適切に管理すれば、多くのSSDはWindows11でも長く安定して使える。
つまり、恐れるよりも「できる対策をしておく」ことが重要です。
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