三ノ宮から徒歩2分のパソコン修理店「パソコン修理サービス」です!
デジタル化が進む現代、私たちは日常的にパソコンを使って、写真や文書、大切なデータを扱っています。
しかし、ある日突然、パソコンの電源が入らなくなったり、ファイルが読み込めなくなったりすることがあります。
そんなときに頼るのが「データ復旧」という修理業者やサービスを利用すると思いますが、実は記憶媒体によってその難易度は大きく異なります。
特に近年注目されているのが、HDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)では、復旧の方法も成功率もまったく違うという事実です。
HDDとSSDは設計からまず違う

まず、HDDとSSDの構造の違いから見てみましょう。
HDDの特徴と復旧しやすさ
HDDは内部に回転する磁気ディスクを持ち、そこにデータをセクタ単位で順番に書き込んでいきます。
これはいわば「数珠つなぎ」状態で、データの並びが物理的に整然としているため、破損箇所があってもその前後を解析することで復旧が可能なケースが多くあります。
例えば、パソコンを落としてHDDが物理的に損傷したとしても、ディスクの読み取り機構さえ動作すればデータの多くを復旧することが可能です。
長年、データ復旧業者が培ってきたノウハウは、この「整然とした構造」に支えられているのです。
SSDの復旧が困難な理由
一方、SSDは構造が全く異なります。回転ディスクの代わりに「NAND型フラッシュメモリ」と呼ばれる半導体が使われており、データはコントローラーチップが決定した場所に、飛び飛びに書き込まれます。書き込みの都度、記録先が変わるため、データの順番も物理的な並びもバラバラ。
さらに、書き込みや削除が「ブロック単位」でしかできないという仕様もあり、古いデータはすぐに上書きされてしまうリスクがあります。SSDでは“0”で上書きしても、実際にはコントローラの擬似乱数によって0以外の情報が記録されてしまっており、単純なバイナリ抽出ではデータの意味をなさないのです。
このように、SSDは論理的にも物理的にも複雑な構造を持っているため、HDDのような伝統的な復旧手法が通用しません。
復旧をさらに困難にする「暗号化」技術

近年、セキュリティ意識の高まりから、多くのパソコンにBitLockerのような暗号化機能が搭載されています。
これは、HDDやSSDに保存されたすべてのデータを暗号化しておき、専用の鍵(BitLockerキー)がないと読み出せないようにする技術です。
この暗号化がかかっていると、仮に記憶装置から物理的にデータを取り出せたとしても、「正しい鍵」がなければ中身は完全に意味不明な情報の塊になってしまいます。
この点でも、HDDはまだ復旧の希望がありますが、SSDは暗号化がハードウェアレベルで連動しており、さらに難易度が跳ね上がります。
ノートパソコンの薄型化も復旧を難しくする
最近のノートパソコンは、省スペース設計のためにストレージを基板にはんだ付けしていることが多くなってきました。
こうなると、ストレージ自体を取り外して復旧機器に接続することもできません。
例えば、MacBookやSurfaceでは、ストレージに加えてセキュリティチップ(例:AppleのT2チップ)が搭載されているため、外部からアクセスすることすら不可能な設計になっているものもあります。
このような「ハードウェアとソフトウェアが密に連携した設計」は、セキュリティの面では理想的ですが、データ復旧の観点からは完全に“ブラックボックス”です。
神戸三宮で頼れるパソコン修理サービス

ここまで読んでいただき、「もしSSDが壊れたら、どうすればいいの…?」と不安になった方も多いかもしれません。そんなときに頼れるのが、神戸三宮にあるパソコン修理サービス 神戸三宮店です。
この店舗では、HDDはもちろん、SSDやフラッシュメモリの復旧にも力を入れており、データの物理解析や暗号化されたストレージの診断にも対応。
一般的な量販店では対応できないような高度な復旧案件でも、相談を受けております。
まとめ|今後の記憶媒体と復旧のあり方
HDDからSSD、さらにクラウドへと進化を続けるストレージの世界。
利便性が高まる一方で、「データ復旧」という観点では確実に難易度が上がってきています。
特に、SSDの内部構造は極めて複雑で、誤った処置をすることで、完全に復旧不可能になるリスクもあるため注意が必要です。
トラブルが起きたときは、まず落ち着いて、専門の修理店に相談すること。
そして、信頼できる技術と知識を持つプロに託すことが何よりも大切です。
神戸三宮のパソコン修理サービスでは、これらの複雑な問題にも対応可能なノウハウを備えており、大切なデータを守る最後の砦として、多くの方に頼られています。
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