こんにちは、パソコン修理サービスです!
インターネットを利用していると、「VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」という言葉を耳にすることが多いですよね。
最近だと、ウイルスバスターなどを契約するとおまけで使えたりします。
しかし、「VPNって本当に必要なの?」、「セキュリティがそんなに向上するの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。
今回は、VPNの基本から、どのようにしてセキュリティを高めるのか、そして本当に必要なのかについて詳しく解説していきます。
VPNとは? その基本的な仕組み

まず、VPNの基本的な仕組みを説明しましょう。
VPNは「Virtual Private Network」の略で、日本語では「仮想プライベートネットワーク」と呼ばれます。
簡単に言うと、VPNはインターネットに接続する際に、安全な「仮想のトンネル」を作り、その中をデータが通過することで、通信の内容を暗号化し、第三者から盗聴されるリスクを低減させる技術です。
VPNの仕組み
通常、インターネットに接続すると、あなたのデバイス(パソコン、スマホなど)と目的のウェブサイトやサービスの間には、インターネット上の様々な中継ポイントがあります。
これらの中継地点では、通信データが盗み見される可能性があり、特に公共Wi-Fiを利用している場合、このリスクはさらに高まります。
一方で、VPNを利用すると、通信データが暗号化され、安全なトンネルを経由してインターネットに接続します。
これにより、第三者が通信内容を確認することが難しくなり、セキュリティが向上します。
VPNを利用するメリット
では、具体的にどのような状況でVPNが役に立つのでしょうか?
セキュリティの向上

VPNを使う最大のメリットは、セキュリティの向上です。
特に公共のWi-Fiを利用する場合、VPNは必須といえるでしょう。
公共のWi-Fiはセキュリティが脆弱なことが多く、誰でも同じネットワークにアクセスできるため、ハッカーによる盗聴や悪意のある攻撃のリスクが高くなります。
VPNを使うことで、こうしたリスクを大幅に軽減できます。
プライバシーの保護
VPNは、あなたのIPアドレスを隠すこともできます。通常、インターネットにアクセスするときには、あなたのデバイスには固有のIPアドレスが割り当てられ、それを通じて個人の場所やインターネットの利用状況が追跡される可能性があります。しかし、VPNを使用すると、あなたのIPアドレスがVPNサーバーのものに置き換えられるため、実際の位置や利用状況が第三者に知られることはありません。
地理的制限の回避
VPNを使用することで、地理的に制限されたコンテンツにもアクセスできるようになります。
例えば、海外にいるときに日本国内でしか視聴できない動画サービスや、逆に日本から海外のコンテンツにアクセスしたい場合、VPNを使って別の国のサーバーに接続することで、その制限を回避できます。
海外住みの方はよく、日本のサービスを利用するために使っています。
仕事やリモートアクセスのセキュリティ強化
リモートで仕事をする際、企業の内部ネットワークに安全にアクセスする必要があります。ここでもVPNが役に立ちます。VPNを使えば、外部からでも安全に社内ネットワークに接続でき、データの盗難や情報漏洩のリスクを抑えながら作業を行うことが可能です。
Web広告を大本から消すことができるVPNがある
広告ブロッカーなどを導入せずとも、VPN側が通信を判別して、広告などのURLを遮断してくれます。

開こうとした際に広告だった場合、接続できないというエラーが出るため、最近流行りの「「偽警告詐欺」」も防げます。
VPNのデメリットと限界
もちろん、VPNにもデメリットや限界は存在します。
VPNの利用を検討する際には、以下の点に注意することが大切です。
通信速度が遅くなる可能性
VPNを使用すると、通信が一旦VPNサーバーを経由するため、通常よりもインターネットの速度が遅くなることがあります。
特に無料のVPNサービスやサーバーが混雑している場合、その影響が顕著に現れることがあります。
VPN自体のセキュリティ問題
信頼できるVPNサービスを選ぶことが非常に重要です。一部の無料VPNサービスや信頼性の低いプロバイダーは、ユーザーのデータを第三者に売却したり、ログを保存していたりする場合があります。
そのため、VPNサービスを選ぶ際には、ノーログポリシーを持つ信頼できるサービスを選ぶことが推奨されます。
すべての脅威を防げるわけではない
VPNはあくまでインターネット接続のセキュリティを向上させる手段であり、すべてのサイバー脅威を防ぐものではありません。
例えば、フィッシング詐欺やマルウェア感染といった脅威に対しては、別のセキュリティ対策(ウイルス対策ソフトやファイアウォールなど)を併用する必要があります。
VPNは本当に必要? どんな人が使うべきか?
では、VPNは本当に必要なのでしょうか?結論から言うと、「利用シーンによっては非常に有用」です。
こんな人にVPNはおすすめ
- 公共のWi-Fiを頻繁に使う方
カフェや空港など、セキュリティが低い公共のWi-Fiを利用する機会が多い場合、VPNはほぼ必須です。 - プライバシーを重視する方
インターネットの利用履歴やIPアドレスが追跡されることを防ぎたい方は、VPNが有効です。 - 仕事でリモートアクセスを利用する方
企業のネットワークに安全にアクセスする必要がある方にとって、VPNは重要なセキュリティツールです。
会社によってはあらかじめ設定されている場合があります。 - 地理的制限を回避したい方
海外に住んでいる、または海外のコンテンツにアクセスしたい場合、VPNは便利です。
VPNが不要な場合もある
一方で、すべての人がVPNを使う必要があるわけではありません。自宅のセキュリティがしっかりしていて、リスクの低い環境でインターネットを使う場合、VPNがなくても問題ないことが多いです。また、信頼できるWi-Fi環境や、すでに高いセキュリティ対策が施されているネットワークであれば、VPNがなくても十分な場合もあります。
VPN選びのポイント
最後に、VPNを選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
- 信頼性
信頼できるプロバイダーかどうかを確認しましょう。口コミやレビューを参考にし、信頼性の高いサービスを選ぶことが大切です。 - ノーログポリシー
利用者のデータをログとして保存しない「ノーログポリシー」があるかどうかを確認しましょう。 - サーバーの場所
VPNサーバーの場所が自分の利用目的に合っているか確認してください。特定の国のコンテンツにアクセスしたい場合、その国にサーバーがあるかをチェックしましょう。 - 速度と安定性
高速で安定した通信を提供できるサービスを選ぶと、快適なインターネット利用が可能になります。
総合的に見て、おすすめなのが「Mullvad VPN」です。
※詳しくはこちら(環境によってアクセスできない場合があります)
まとめ
VPNは、インターネット上のセキュリティやプライバシーを守るための有力なツールです。しかし、すべての人にとって必要というわけではなく、利用する環境や目的によってその必要性が変わります。特に公共Wi-Fiを利用する機会が多い方や、プライバシーを重視する方にとっては、VPNは非常に有用な選択肢となります。
コメント