三宮エリアでのパソコン修理とサポート
お子さんがスマートフォンやタブレットなどのインターネットに接続できる機器を欲しがる時期が来るのは、自然なことです。
しかし、最近のネット環境では、さまざまなリスクがあるため、そうした機器を持たせることに不安を感じる親御さんも多いと思います。
そこで今回は、お子さんがインターネットに接続できる機器を欲しがった場合に、親としてどのように制限をかけるか、その方法をお伝えします。
何歳までペアレンタルコントロールすればいい?
Appleなどの大手企業では、18歳までペアレンタルコントロールをかけることができます。ただし、筆者の個人的な意見としては、年齢が上がるにつれて、徐々に制限を緩和していくことが良いと考えています。
現代社会では、インターネットと完全に切り離すことは難しく、子供たちの世界でもYouTubeやその他のインターネットコンテンツが広く浸透しています。そのため、「全く触れさせない」「厳しく制限する」だけでは、かえって子どもにとって良くない影響を与える可能性があります。
とはいえ、全く自由にしてしまうのも問題があるため、適切なバランスを取りながら、徐々に制限を緩めていくことが大切です。個人的には、中学校を卒業する頃には、基本的な制限は解除しても良いと考えています。
ペアレンタルコントロールの仕方
ペアレンタルコントロールの方法は、使用する機種によって異なります。
iPhoneの場合
Apple Accountを家族のグループにまとめると、親が制限をかけることができます。詳細は以下のリンクから確認できます。
Androidの場合
機種により異なりますが、一般的には「i-フィルター」を利用する方法があります。詳細は以下のリンクから確認できます。
ゲーム機など
「ゲーム機」+「ペアレンタルコントロール」で検索すると、具体的な設定方法が見つかります。
その他
ルーターにペアレンタルコントロール機能がついている場合、それを利用して特定の機器のアクセスを制限することも可能です。
弊社でも設定サポートや機器販売を行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
ペアレンタルコントロールのデメリットは?
必要な情報にアクセスできなくなることがある
特に「i-フィルター」を使用している場合、正常なサイトでもアクセスがブロックされることがあります。FacebookやTwitterなどのサイトが含まれると、自動的にブロックされるケースがあるため、注意が必要です。
アプリの動作が不安定になる可能性がある
「i-フィルター」などのソフトを使用することで、アプリやシステム全体の動作に影響が出る場合があります。これが原因で、機器が正常に動作しなくなることもあります。
隠れて中古のスマホなどを買い始めてさらに悪化する場合もある
特に中学生のお子さんがいる場合は、親に隠れてスマートフォンを購入し、さらに問題が深刻化することがあります。これに対しては、家庭内でのルール設定やコミュニケーションが重要です。
年齢別ペアレンタルコントロールの範囲の決め方
小学生の場合
ペアレンタルコントロールの範囲
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時間制限: スクリーンタイムを1日あたりの時間で制限(例: 平日は1時間、週末は2時間)。
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コンテンツのフィルタリング: 年齢に適したコンテンツのみ閲覧できるように、YouTubeやゲーム、ウェブサイトをフィルタリング。
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アプリの制限: 教育的なアプリのみ許可し、SNSやメッセージングアプリの使用は避ける。
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オンラインでの購入: 子どもが勝手にアプリ内購入やオンラインショッピングをしないように設定。
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インターネットアクセス: 必要な場合にのみインターネットにアクセスできるように、アクセス時間を制限し、保護者が監視できる環境を作る。
小学生のうちは、SNSはLINEのみに制限しておいた方がいいです。
勝手にライブ配信をして、グルーミング(性的な方向へ誘導)されるリスクがかなり高いうえ、もし流出した場合、一生ネット上で拡散され続けられることになります。
詳しくはこちらを見ていただければ、実情がわかると思います。
https://www.nhk.or.jp/minplus/0026/topic034.html
また、子供が勝手にアプリをインストールしたり、アカウントを作らないようにあらかじめ、子供用のGoogleアカウントを作成しておきましょう。
とりあえず、アカウントが必要になるサービスには子供用のアカウントでログインさせるようにしましょう。
小学生以下のお子さんの場合は「YouTube Kids」というサービスもあるので、できればそちらを利用された方がいいです。
中学生の場合
ペアレンタルコントロールの範囲
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時間制限: スクリーンタイムを1日あたりの時間で設定しつつ、勉強やクラブ活動に影響しない範囲で柔軟に対応(例: 平日は2時間、週末は3時間)。
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コンテンツのフィルタリング: より広い範囲のコンテンツを許可するが、不適切なコンテンツへのアクセスは制限。
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SNSの利用: SNSの使用を許可するが、プライバシー設定の確認と不適切なコンタクトからの保護が必要。
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オンラインの安全教育: インターネットでのトラブルや詐欺に対する教育を行い、自己防衛の意識を高める。
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デバイスの使用場所: 家庭内でリビングルームや共有スペースでの使用を推奨し、寝室での使用は制限する。
高校生の場合
ペアレンタルコントロールの範囲
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時間管理: 自己管理能力を育成するために、時間制限は柔軟に設定。ただし、睡眠や勉強時間に悪影響が出ないように注意。
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コンテンツのフィルタリング: 基本的には自己責任での利用を許可するが、保護者が定期的にチェックし、必要に応じてアドバイスを行う。
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SNSとプライバシー: 自己管理の意識を高め、プライバシー設定やオンラインでの行動について定期的に話し合う。
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オンラインの責任: オンライン上での責任ある行動や、将来に影響を与える可能性があることについても教育を行う。
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家族とのコミュニケーション: 定期的なコミュニケーションを通じて、問題が発生した際にすぐに相談できる環境を整える。
この年齢にまでなると、本当に自己責任です。
まとめ
お子さんがインターネットに接続できる機器を欲しがる時期には、親として慎重に対応することが求められます。小学生のうちは厳しい制限が必要ですが、年齢が上がるにつれて、その制限を少しずつ緩和していくことが大切です。過度な制限は逆効果になることもあるため、子どもが安全にインターネットを利用できる環境を整えるために、適切なバランスを保つことが重要です。